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アイアンクロス ヒトラー親衛隊《SS》装甲師団のblacknessfallのレビュー・感想・評価

1.0
1943年から終戦までをナチスSS装甲師団の伍長の視線から画く壮大な叙事詩的戦争映画!いや、壮大な(雰囲気だけ出した)叙事詩的(と見ることもできなくはない)戦争映画だ、、笑

アレッサンドロ・ペペて人が監督、脚本、製作、編集、音楽までやってるらしい。
自分の思想信条の表明なのか?コスパ的な判断で自分だけでこんなに頑張ったのか判断に迷う残念な仕上り、、

映画の主旨は、まあ、ナチスは極悪非道な集団と言われてるけど、中には純粋に祖国や愛する人のために戦ってた人達もいたんですよ、ってやつ。
小林よしのりの戦争論とか百田の永遠の0的なあれ笑

なので当然ナチに対する視線は暖かなんだよ。そーゆー意味で狂った帝国上層部に振り回される前線の伍長を主人公にしたのは正解だと思う。

でも、正解なのはこれだけ。後はマジでお粗末なもんだったよ。

一歩間違えば歴史修正主義に繋がりかねない内容で、ファシズムや国家主義的なもんが好きな人達の琴線を揺さぶり、金銭を落とさせることを狙った映画があってもいいとは思うんだけど、この映画がダメなのはそーゆー人達すら退屈で観るのが苦痛なほどひどい出来ってこと笑

スケールだけはやたらデカイから色んな戦場のシーンがあるんだけど、それが全部つまらない、てか、いい加減すぎ。
人が確保できないからって、前の戦いで殺られた敵兵の人が違う戦場でうぉーって襲ってくるのはアウトだろ笑
使い回すならどっちかのシーンで顔隠すとか工夫しろよ、、
そして戦闘シーン、多くても5人づつぐらいで短い距離で撃ち合ってるだけだからサバゲーの動画見てるみたいなんだよ、、カメラワークて概念を忘れてるかのような素人っぽい画もサバゲー感に拍車をかけてる😂

そんなちゃちい戦闘シーンの合間合間に主人公の妙に哲学的で感傷的な独白が入ってきて、これでもかとばかりにナチもいい人がいるのよって方向に誘導してくるんだけど、延々これの繰り返しでナチに対してどーゆースタンス取ってようが退屈だって気持ちにしかならない構造になってる、、
戦争はこの映画を見ることのように虚しいものなんだと感じさせたい、アレッサンドロ・ペペの隠された真意があるのかも?とかあり得ないと分かっていても、そんなことでも考えてないと付き合い切れない映画だったんだよ😂

あと、音楽。これもアレッサンドロ・ペペなんだけど、このスコアはそんなに悪くなかったかな。クラシック・ベースで感傷や悲哀や誘うベタッベタなのばっかりだったけどプロっぽい完成度だと思った。
ペペは本業、音楽家かな?まあ、そんな興味ないけど😔

バッキバキにナチが好きな人なら少しは楽しめるのかな?この映画?
ネオナチの感想が気になるな?、でも、ネオナチの文章なんか読みたくないから
どーでもいいや😂
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