あきしげ

インバージョン 転移のあきしげのレビュー・感想・評価

インバージョン 転移(2015年製作の映画)
3.0
結果から過程を解き明かす作品。

良かった点。

・謎解きの過程は良い
・設定がなかなか良い
・ラストの盛り上がり

悪かった点。

・場面の転換が激しい
・感染者の設定が曖昧
・人を選ぶような演出

レジェンダリー・ピクチャーズの製作。
もうこれだけでも鑑賞する価値がある。
怪獣映画を復活させた映画製作会社だ。

本作はこぢんまりとした内容です。
感染系ホラー映画というジャンル。
そこに『メメント』の要素を付加。

まずは出来上がったところから始まる。
そこにいる主人公は記憶を失っている。
主人公は部屋から手がかりを探し出す。
そこから謎を解き明かしていくのです。

ウイルス感染でも黒い液体を吐く。
まるで『28日後』のような液体。
ただし、タールのような黒い液体。
それで意識が繋がって統合される。

ホラーゲームの『SIREN』を思い出す。

本作の感染者は意識を統合します。
自分の事を「我々」と表現します。
『スタートレック』のボーグです。

本作では感染者にもっと掘り下げるべき。
面白い設定なのにオマケという感じです。
メインに置くと物語からズレてしまうが。

残念ながら時系列が入り組んでいる。
現在と過去が同時進行していきます。
そのせいで分かりにくい状況となる。
そこら辺は不親切な演出だと言える。

配給元のニューセレクトにしては悪くない作品でした。
あきしげ

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