さすがA24。ただのゴースト・ストーリーではない、時間やあらゆる概念を超えた不思議なストーリーながら、切なさが残る作品。
長回しのシーンが多くて、演じる側も見る側も試されてる感じがした。役者さんのお芝居が素晴らしいからこそ成り立つ手法だと思う。
特にパイを食べてるシーンのルーニー・マーラが凄かった…セリフもないし横顔しか見えないのに、感情の動きが伝わってきた。
シーツおばけは表情ないのに、切なさで胸がいっぱいになる不思議…話し相手のゴーストとのやり取りがひたすら切ない。
シーツおばけの顔のアップから引くと、時間がグンと進んでる演出がよく出来てるなと思った。
家に憑いてずっと待ってるっていう切ないだけの話かと思いきや、途中でグイッと方向が変わって…哲学話を延々に語る男性のシーンは、聞いてる周りの人と同じ顔してたと思う(苦笑)
「この家なんか音がする」っていう最初の伏線が最後の最後で回収されてビックリ。
あの手紙なんて書いてあったんだろう…。
退屈ではあるけど、観て後悔はしなかったしなぜか目が離せない、とにかく不思議な作品でした。人に勧めるのは難しいかも(笑)