えいがんご

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのえいがんごのレビュー・感想・評価

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すべてのものは移ろいゆきやがて朽ちていく。そんな諸行無常の世界に、変わらぬものとして存在したのがこの作品の幽霊であった。だから、我々人類は結局みんな死ぬわけで、無くならないものがない世界の中で、幽霊だけは不変の存在であるから、ある意味の希望でもあるのだ。

前半は、幽霊は残された生者の意識が作り出すものだから、時の流れとともに忘れられていって存在も消えていくのかと思ったが、そんなことはなく、一巡後の世界で、最後は自分の道を選び取って行くところがカタルシス。