さよ

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのさよのレビュー・感想・評価

4.2
予告編をちらっと見かけてからずっと気になっていた作品。
「意識飛ぶ」という意見を耳にしたので、しっかり睡眠をとってから観に行きました。笑

予告から、心がほっこり温まるラブストーリーだと勘違いしてたけど、逆にぽっかり穴が空いてしまった。

愛する人が亡くなって、それから…って題材の作品はたくさんある。でもそれを死んだ人目線で写す映画はこれが初めてなんじゃないかな。

驚くほどセリフなし。音楽なし。きっと今まで観た映画の中で一番セリフない。字幕翻訳者さんあまりのセリフのなさにビビってそう。しかも前半何も起こらない。ルーニーマーラがひたすらパイを食べてるシーンが15分ぐらい(体感。多分もっと短い。)もやもやする。何か起これよってやきもきする。

でも、それが残った死者たちの世界。生きていれば、前に進める。進まなくても、何かしら「起こる」。それができない世界。
その現実をひたすら見せつけられた。

次に来た家族がヒスパニック系だったの、上手いなって思いました。スペ語だし字幕つけてくれないから、何言ってるか全然わからんの。いつの間にかGhost目線になってた。

ある目的を達成するためだけに、ただ家に「居る」ことしか出来ないGhost。

それが達成された時…

切ないなぁ。

映画の中盤のある男のセリフがこの映画の全容を語ってくれます。

「人は自分の存在を忘れられない為に『何か』を残す。でもそれも、いつかは燃えつきる。」

リメンバーミーのレビューでも語ったけど人間が本当に怖いのはやっぱり「第2の死」なんだなーって。自分の存在が完全に無かったことにされることが怖いから、人は死ぬのが怖いんだろうな。。

どうしようもない現実を見せつけられたけど、この作品を観て、

どうせいつか忘れちゃうとしても、その忘れる瞬間まで大事に抱いていよう。
という気持ちが芽生えました。

この気持ちも数日したら忘れちゃうんだろうけどね。頑張って抱きます。笑

久々に大長文書いた〜。
色々と考えを巡らせたくなる作品。