おださん

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのおださんのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

字幕で視聴。
Twitter?かな?で話題になってたのを見てからずっと気になってた作品! 見られて良かった!! 正直、「これは…う〜ん…えっ、あっわかんない系かもしれない…えっ、いや、良い…か…!? いやでも…あっ、わかんない…?? あっ、あっあっあっ、良い!! 良いぞ、これ良いぞ!! 良かったーーー!!!」ってなった(笑) 途中まで魅力がわかんない系のやつかと思っててんけど、ちょいちょい「アッ良い」ってなるとこが多々挟み込まれて最後に「良かったーーー!!!」ってなった映画! 良かったーーー!!!(笑) でもわかんないとこがなくなったわけではないけどね!!!←
夫婦で引っ越す予定だったのに引っ越し前に夫が事故?で亡くなってしまい、夫は幽霊になって(シーツ被っただけなんやけども)家に帰ってくる。妻を見守るけど、妻は当初の予定通り引っ越してしまう。彼女は昔から引っ越す前の家に未来の自分への手紙を書くのが習慣で、今回の家でも柱の隙間に小さいメモを残す。家に一人残されてしまった幽霊の夫は柱をカリカリ削って妻が残したメモを取り出そうとするが、家にはスペイン?語を話す母子家庭の家族が引っ越してきちゃう。(スペイン語?は全部字幕なかったからほんまに何言うてるかわかんなかった!) 夫は手紙を早く読みたいからなのかその家族が幸せそうなのを嫉妬したからなのかはたまた単に苛立ったからなのか、ここは解釈が分かれるやろうから何でかわからんのやけども、ドアを開けたり写真立てを落としたり食器を投げたり怪奇現象を起こす。もちろんその家族は引っ越したけど、次は別の人が家に来てパーティーみたいなのしてる。エンドロールではCHAIRMANってなってた男かな? 神の存在や世界の終わり、宇宙の消滅、第九(笑)なんかについて語る。(ここだけで作品のセリフ量半分くらいいってる気がするw) 人は何かを残していく、その遺産として残っていくものが大切的な話やった気はするけどやっぱり最終的に宇宙がなくなるからみんな死ぬんだよ同じだよ的な話やった気もする(笑) 多分ここでも電気がジジジッてなる怪奇現象を夫は起こしてて、パーティーの人たちも引っ越し、だいぶ月日は流れたのかな〜、家は廃墟と化していた。やっと?なのか、夫は柱をカリカリカリカリひたすら削って、とうとうメモを取り出そうとしたまさにその瞬間、ドガーーーン!!!ってクレーン車が家に突撃してきて家は壊されてしまう。(ここほんまにビビったから!!!←) 夫と同じように、隣の家?にずっといて誰かを待ってた女の子の幽霊(シーツが花柄で、小柄だったから勝手にそう思った)は、家が崩れた後瓦礫の中で「I don’t think they’re come. もう誰も来ないみたい」と悟って消える。(この時の消え方がシーツ残して一瞬でバサァッ!て消えるの!! 良い!!!) でも夫は消えない。高層ビルが建築されて、諦めたのかビルの屋上から飛び降りて、それでも消えない。飛び降りた後のシーンはガラリと変わって、原始時代みたいな先住民?開拓者?(エンドロールではPIONEERMANってなってた気がする)が家を建てようとしてる。(ここでCHAIRMANが言ってたみたいに世界が終わってしまって新しく始まったところからスタートしたのかと思った) 開拓者の女の子も、妻がしたように紙に何かを書いて石の下に隠す。家は結局建てられることはなく、開拓者家族は争いがあったのか死んでしまう。その死体が骨になり、骨に草が生え、荒れていく。途方もない月日が流れたのだろう、次のシーンではまた幽霊は家の中にいる。するとなんと最初の夫婦が家の下見に来る!! 夫と妻をただじっと見ている幽霊。喧嘩もしつつ、仲良く、だけどやっぱり喧嘩多めで?結局この家を引っ越すことを決める夫婦。(喧嘩は引っ越しのことやったんかな? 妻は引っ越したがってて夫は反対してた。なぜこの家がいいのか妻に聞かれて、夫は「僕たちの歴史があるから」って…深い……解釈無限かよ) 実は最初のほうのシーンでピアノが勝手に鳴ったりした怪奇現象が起きてたのはこの幽霊だった。次のシーンでは妻が引っ越していく場面になってて、夫の幽霊は引っ越していく妻を窓越しに眺めてて、その夫の幽霊と引っ越していく妻を見つめる幽霊は、おもむろに立ち上がりとうとう柱からメモを取り出す。メモを開いて、目を通した瞬間、幽霊は一瞬で消える。
↑という、気が向いて話の流れ全部書いてしまったんやけど…。でもこれ!! ずっとずっとずーっと消えずにいた幽霊が最後の最後でバサァッ!!て消えるのがめちゃくちゃに良くて…!! 印象に残ったラストシーンだわ、なんかすんごいぐわあああああってなった…。しかもメモに何が書いてたのかはわかんないの!!!← “Good bye”か“I love you”かな、いややっぱり全く関係ない言葉なんかも、とか途中から気になってたのにちらりとも写してくれなかったよ、何でや!!! でもそれ含めてめちゃくちゃ良い〜〜〜ってなってしまったよ、何書いてたんやろうなぁ…。解釈し始めたら止まらんけども一般的な感じとしては、妻がメモに残した思いを知るためにずっと留まっていた夫の幽霊は長い長い時を過ごした後の二度目の世界でようやく元の家に帰ってこられて、妻のメモの中身を見ることができて、思いをまっとうすることができたから最後消えることができたのかな、と…。そのメモの中身は妻と夫しか知らないの、いいよね…。幽霊、特にこの場合は地縛霊かな?は、未練や執着、何か一つの思いを強く持ってるから留まってるという解釈を当てはめて勝手に考えてるけど、途中消えた女の子は「待ってる人が来るまで待ち続ける」ことが思いやったから家が壊されて待つ場所がなくなり、もう待ってる人が来ないとわかった時点で思いをまっとうして消えたけど、夫の場合は「手紙を見て妻の残した思いを知る」ことが思いやったから世界が変わってもとにかく何を妻が残したのか、何が残っているのかをずっと見続けようとしたために最後の最後まで消えなかったのかな、と違いを感じた。
ストーリー展開や構成ももちろんやけど、良かった〜!!ってなった要因の一つとして、映画の中での静と動の差がすごい好きやった!! ていうかそのせいでちょいちょい怖かったんやけど!?(笑) ホラーじゃないって安心して観てたけど、確かにホラーではなかったけど、いやでもちょいちょいホラーやったでしょ!!? 先述したクレーン車ガシャーーーン!!!のシーンとかほんまに声出るかと思うくらいびっくりしたし、BGMとかもそこそこ怖いようなのあったし、家の下見で妻が窓ドン!!って叩いたり怪奇現象でいきなり大きい音出したり、とにかくビクッてさせられるとこ多くて、絶対怖がらせにきてた!!← 予告でホラー流れたせいもあり(笑)、警戒して観てもたし、人為的な、意図的なものを感じざるを得なかったよ…(^_^;) でもそれ含めて、音での刺激やシーンの展開で動きがあるところはしっかりあって、まぁ全体的には静かで正直途中ちょっと眠くなるくらいやったんやけども(^_^;)、でも静かなシーンにもちゃんと印象的なところはあって(序盤のベッドでひたすらチューしてる二人とか妻がパイを無言でガツガツ泣きながら?貪ってるところとか)、静と動を効果的に使うことで良い映画として印象に深く刻み込まれたな〜と思った!
人によって感じ方も解釈も色々あると思うし、好みも分かれやすい映画やろうなぁ…。個人的には良かったしすごく刺さった! 考えさせられるしいっぱい考えたいね!!
おださん

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