ホラーファンタジー映画。
いわゆるホラーではなく、人の想いがつもり、捻れて、発現したときに結果としてホラーになってしまう。
白シーツをかぶったオバケ。
家の中に出現するファンタジックな海外のオバケに丑の刻参り的な情念をミックス。
2つとも白装束だし。
はじめはただ純粋な相手への想いで見守ってきたのが時を経るにつれその動機も理由も見失ってしまって、自分の想いや欲望だけに捉われてしまう。
誰かのために存在してるのか、自分のために存在してるのか。
そういう命題も絡んでくる。
さらには2人の関係性から、一気に歴史、土地、時間、宇宙、、そういう大きな関わりにまでも話が広がっていく。
自分という存在の履歴や証は何のために、どうやって残すのか。残るのか。そもそも残すことに意味はあるのか。
答えが出ない問いを次々と提示される。
その巡礼の終着点はありきたりかもしれないけど、ステキだった。
浅野いにおの漫画に似たループ構造があって結構好きだった。