深夜に観るのにぴったりだったし、とても良い映画だと思った。白昼夢から覚めたようなふわふわした気分。ゆっくりゆっくり進むストーリーとセリフ最低限の静かな空間のおかげで、綺麗な音楽たちがよく映えるしお話にすっと入り込める。絵本の中に放り込まれたような不思議な空気感でした。
傍にいるのにただ見守ることしかできない。妻を想い彷徨い続ける。おばけちゃんはうんともすんとも言わないし表情も変わらないけど、心情が察せるのが不思議だ〜 どんどん汚れていく布がさらに切なくて哀しくて。胸がずっときゅーっとなってた。死別って残された側はもちろんだけど、残してしまった側も辛いんだね… そして、思っていたものとかなり違う方向にお話がすっとんでいったけど、｢時は巡る｣｢終わりは始まり｣｢死んでも愛は終わらない｣、観る度にまた新たな発見がありそうなこのお話が、難しいけどとても好き。死後の世界という永遠の謎について1つの答えを提示してくれるし、物悲しいのに温かい彼の行き着く先が綺麗な余韻を残してくれる。こうなんか込み上げてくるものがあって、自分でもよく分からないけど、涙がたくさん溢れてきた。(秀逸ラストカットで布団の中で頭抱えて泣いた)
この世への未練をすべてなくしてから旅立てるんだよ、って優しく抱きしめてくれるような映画な気もするな。
感想を言語化するのが難しい作品だけど、文字に起こさないでそのまま心に閉まっておくのがとても似合う作品だとも思う。メモの内容が気になるけど、その存在自体が2人の愛の証だと思うともう気にならないよ｡ ♪I Get Overwhelmed 聴きながら余韻に浸ろうと思う𓁙
(色々書いたけど、🥧のシーンとおじさんが1人でめっちゃ喋るシーンは長すぎてちょっと寝ちゃった笑 1つの場面に惜しみなく尺使うじゃん〜 そこもこの作品の良さなんだろうけどね( ◠‿◠ )♡そして、アイ･オリジンズといい奇蹟の輝きといい、死生観に触れる映画がとても好きなことに最近気が付いた。素敵な収穫です🌝✊🏻)
2020/12/10
ネトフリ配信日に半分観て、今日残りの半分観た。やっぱり唯一無二の映画だなぁ、好きだなあと。この映画を観ている時の、胸が詰まるような不思議な感覚はなんなんだろう。そして、2回目にもなると長回しに睡魔が来なくなった。こんな長かったっけ？ってなったけど。ハゲたおっさん1人でめっちゃ喋るシーンとか、話の内容興味深くて聞き入っちゃった。この世に生きた証を残すため、人は輪廻転生を繰り返す。残せた、誰かの心に届いたと思っても、宇宙を前にすればそれも無力… 描写の余白があるから色んな人の感想と考察読むのが楽しいな〜
