瑠璃

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーの瑠璃のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

小さな家で幸せに暮らす若い夫婦(ケイシー・アフレックとルーニー・マーラ)。
ある日夫が交通事故で急死。病院で夫の遺体を確認した妻はその場を後にするが、死んだはずの夫はシーツをかぶった状態で起き上がり、我が家へ向かう。
幽霊になった夫は、悲しみに暮れる妻を見守り続け、妻の残した思いを求めて彷徨いはじめる…


ゴースト視点から見る世界観が何だかとても斬新で不思議な感覚だった。体感時間はとても長かったけど、だからと言って退屈だった訳でもなく。
観終わって自分なりに反芻してみて、この映画やっぱり好きだなぁ…って思う。

死後、現世に思い残しのある魂はなかなか成仏できずに彷徨うというのは本当なのかも…。とにかく切なかった。ゴーストの切なさ、やるせなさがシーツ被ってて顔見えないのに伝わってくるのも凄い演出だなぁとしみじみ。

急に、お別れも言えずのサヨナラは辛すぎる。それはきっと、他界した側も遺された側も同じ。

主人公のゴーストは遺した妻をとても愛してて心配でしょうがないんだけど、妻に取り憑くんじゃなくて、二人で住んでた家に取り憑いてるというのが…切ないんだけどジーンとしてしまった。二人で過ごした家や空間を愛すって、とても素敵なことだと思うから。

そして、メモに何が書いてあったのかやっぱりとても気になってしまうのでした。


追記。

髭もじゃケイシー・アフレックが、『容疑者ホアキン・フェニックス』の頃のホアキンにしか見えなくて、しかも声もホアキンに似てるし、妻役はルーニー・マーラだし、一人で勝手に混乱してました笑。
瑠璃

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