あきしげ

超人X.のあきしげのレビュー・感想・評価

超人X.(2014年製作の映画)
2.5
ベトナム製作のスーパーヒーロー映画。

良かった点。

・アメコミ原作映画へのオマージュ
・主人公がゲイ設定という思い切り
・様々なアクションが盛り込まれる

悪かった点。

・超人と化す過程の雑さ
・ヒロインのキキの雑さ
・悪役となる博士の雑さ
・クライマックスの雑さ

社会主義国家でもスーパーヒーロー映画がある。
どうしても『夏至』のような作品が連想します。
ベトナムは田舎がメインで都会は煙っぽい印象。

しかし、本作はそのイメージを覆す。
ベトナムにも近代的な街があります。
スマートフォンだって使っています。
そして、ゲイがたくさんいる国です。

だから主人公がゲイという設定だろう。
あまりにも自然に演じている主役の人。
本物のゲイに見えてしまうほどである。

逆に女優はみんな顔が似ている。
なんだか整形顔っぽい印象です。
女優の鼻はみんな一緒なんです。
だから顔が似ているような感じ。

アクションは色々と取り入れています。
基本的なカンフーやワイヤーなどです。
そこに補助的な意味合いでCGがある。
あとはパルクールのアクロバティック。

クライマックスがかなり雑な展開。
もう超人の出血大サービスすぎる。
そのせいで主人公が特別性を失う。
これは演出として失敗だと感じた。

スーパーヒーローがゲイの先駆者である本作。
もう少し踏み込んでも良かったかもしれない。
ロマンスがないだけに内面の描写は必要です。
コミカルな要素のせいで浅くなっていますが。

戦争が題材じゃないベトナム映画も悪くないです。
あきしげ

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