表の顔はイベント関係の服飾師で裏の顔は驚異的な戦闘能力で街を守るゲイのヒーロー"超人"なりゆきでCMのスポンサーになりそうな美人セレブを守る事になる。ベトナム産のユーモラスなヒーローアクション。
主人公がゲイでヒーローというLGBTに寛容な映画。政府主導でLGBTに対する議論を行う段階になって来ているというベトナムのお国事情もあるのかなと思うと興味深い。扱い難いテーマを堂々と扱っているのは評価したいですが、主人公がゲイであるという以外はこれといって特色は無いような印象です。
全体的にコメディチックで軽いノリなので肩の力をを抜いて観る事が出来ます。セレブ役のヒロインが冒頭ごねるシーンは面白かった。悪役の女性がタレントの紅蘭さんに若干似てた。
超人は既に世間に知れ渡る存在で、そこに至るまでの活躍が省略されてるので分かり難い部分があります。
主人公の母親がクズで自分を棚に上げて息子に説教するもんだからイライラ度MAX…。超人スーツは残念な出来なのですが、アクションシーンは結構迫力があります。唐突にパルクール入れたりと関係ない演出は気になるが…。CGや特撮は荒いもののそんなには気にならないです。アサイラム社のB級映画の方がもっと酷いのがある。
ストーリーはドタバタしていてあんまりですが、悪だけじゃなく偏見とも戦うというのが面白いかな。
ただ終盤のもう誰でも超人ですか展開はやり過ぎで呆れる…。
クセが強くおバカ度合いが強いので、完全に人を選ぶ映画ですね。某議員のようにLGBTに寛容でない方も観るのは止めた方がいい。ダサさに味があるヒーローアクションで個人的にはまずまず楽しめた映画でした。
