モウドクウサギ

夜明け告げるルーのうたのモウドクウサギのレビュー・感想・評価

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)
4.1
ぐんねんぐねん、ぐでんぐでんに動く・動きまくる軟体ドラッギーアニメ。「夜は短し」から間を置かずに公開された今作は、否が応でもポニョと比べられたり、揶揄されたりしているが、ぶっ飛び感は明らかに抜きん出ている。何じゃそりゃっ!?と突っ込みたくなる展開やキャラも、その画のインパクトと音楽に引きずり込まれる。特に今作は「音楽」が主軸となり、人と人魚の交流から物語が展開する。ララランドを見た時に感じた、あの、強引さに近い清々しさがある。湯浅監督の腕力もさることながら、底なしに明るく、ポジティブで楽しい。爺さん婆さんの過去話も、無粋な解説語りではなく、アニメで見せる。世代を超え、万人に安心して勧められる。