たま

夜明け告げるルーのうたのたまのネタバレレビュー・内容・結末

夜明け告げるルーのうた(2017年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

もともと劇場長編オリジナルアニメが刺さりにくい性質です。が、これは音楽がかなりのキーになっているということで劇場まで出かけました。思いの外ド直球に音楽を扱っていて、人魚の少女が歌って踊るにしては普通だなという印象。話の展開は見えてるし、町の人たちの踊りは白黒時代の古いアニメーションみたいでまったくのれないし音楽自体もすいません、まったく好みではなくて。率直にいって、映像的にも音楽的にも期待していたようなカタルシスはありませんでした。じゃあ良くなかったのかというとそうでもなくて、キャラや色彩、風景など温かみがあって誰が観ても楽しめると思うし、親子、友達、恋、ペットの飼い主への想い(?)などの感情の描かれ方がとても素直で可愛らしくて、心が洗われた気持ちではいます。おじいさんの回想のパートの絵も良かったな。良質な児童文学を読んだような清々しさがあって、なんでこれをレイトショーでしかやらないのか理解できません。小学校高学年〜中学生くらいの子たちに観て欲しいです。

(おじいさんとタコ婆さんのそれぞれのエピソードはなんでこのタイミングまで進まなかったのか、そのへんもっと丁寧に描いてくれたら泣けたのかもしれないなあ。)
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