このレビューはネタバレを含みます
天才湯浅監督作品ですから、劇場に駆けつけなければならなかったのに…仕事で行けませんでした…ホントに残念だった。
ので、レンタルで鑑賞。
大きな岩によってあまり日が差さない日無町という港町に住むカイは中学生男子。ネットに自ら出す音を重ねた動画をアップしたところ、クラスメイトがバンドに誘ってきて…というのが冒頭です。
なんで人魚が歌が好きなのか?カイのお母さんはなんで東京に残ったのか?カイのお父さんは都合よく味方になるのか?ユウホのお父さんは簡単に悪に走りすぎるし、おじいちゃんに至っては何がしたいのか不明な上にヘリまで運転出来るし、ルーの不思議さを認めてるのに学者やら何やらが来ないのはなんで?とか、スマートフォン海に落として動く?カイが急に歌い出すの変じゃない?人魚能力高すぎ!とか、ユウホの変わり身が早すぎる!カイはほとんど何もしてなくない?など、ツッコミどころが満載です、まだあるけど。
なんと言っても、ポニョから完全に離れる事が出来てない。
しかし、しかし、です。
アニメーション、という媒体を使った映像と音楽と動きがサイコーです。手塚作品の何か?を思い出させる、あの足の動き!キモチイイ〜サイコ〜だ〜ルーの声も心地イイ〜そして主題歌が素晴らしい。この音楽と映像の同期こそアニメーションの醍醐味。
その醍醐味を余す事無く映し出す映画。
サイケな素晴らしい作品。
だが、やはり私にとっての湯浅監督最高傑作はやはりマインドゲーム。
脚本はもちろん中学生くらいを目指して書かれていると思う。ジュブナイルモノとしてはコレでオッケー!
歩いて帰ろう と同じくらい好きになったよ、歌うたいのバラッド!