韓国犯罪史上最大規模の金融投資詐欺事件を題材にしたクライムアクションエンターテインメント
アクションは多くないけど終始スリルのあるエンターテインメント作品だった
3人の主要人物、金融投資会社会長であるカリスマ詐欺師チン・ヒョンピル(イ・ビョンホン)、複数の権力者をバックに悪行を繰り返すチン会長を追う知能犯罪捜査班のキム・ジェミョン(カン・ドンウォン)、チン会長の側近であるハッカーのパク・ジャングン(キム・ウビン)
イ・ビョンホンがメチャクチャかっこ良くクソ野郎を演じている笑
カッコ良さと悪人振りを十分に着色してたイ・ビョンホン素晴らしい
裏表切り替わる時の表情、特に目が印象的
チン会長「はした金で遊ぶ奴らは詐欺師だ、10億100億なら経済事犯にランクアップ、じゃあ兆単位になったら何と呼ばれる?」
詐欺師プライド…笑
カン・ドンウォンも巨悪に立ち向かう正義感と、他人を利用する巧みさと冷静さのバランスが良い
作中ではある人物になりすますのでそちらの演技も堪能
もう一人のパク・ジャングンは巨悪組織の切り崩しのため捜査チームに弱味を握られ司法取引を持ちかけられ利用される立場になるが、この人物が組織を裏切り警察側に付くのか、警察側に付いたフリをするのか、どちらにも付かないのか、展開が面白い
チン会長曰く「お前は両面テープのような男だ」=どちらにもくっ付く
韓国での話が一時間弱(ここだけでも十分面白かった)。捜査と何者かによって追い詰められた状況を察知して行方をくらましたチン会長が一年後海外で遺体で発見(未確認)された、というのが実話に基づく話
実際に捜査も打ち切りになったらしいがその後も存在しているという噂が絶えない
その後フィリピンに舞台を変えて新たに大規模詐欺を企むチン会長、追い詰めるキム、騙し騙され…こちらが創作部分
ストーリーは分かりやすくまとまってるし、程よくトリッキーで、重すぎず軽すぎず、エンターテインメント寄りで個人的に好みな作品
ということで今更ながらBlu-rayスペシャルBOXを購入