いかすみ

ヘアスプレー ライブ!のいかすみのネタバレレビュー・内容・結末

ヘアスプレー ライブ!(2016年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます


ー私たちには戦いがある
 まだ勝利していない戦いが

ミュージカルの予習として鑑賞。
嫌な登場人物が一人もいない
幸せなミュージカルだった〜!

人種差別をここまではっきりと言葉にすることって現代ではあまり見慣れてなくて、
そんな時代を経て今の時代があるんだなぁとよくわからない感情でうるっときた。

「ヘアスプレー」は何を意味するのか
ボルティモアはどんな地域だったのか
1960年代アメリカでは何が起こっていたのか
私の知識がなさすぎてわからない部分が多かったのでミュージカル見る前に勉強しようと思った。

一番グッときたのはお父さんとお母さんが二人で歌ってたところ。
映画のざっくりテーマとしては
「外見に囚われない」ってことだけど、
それって年齢を重ねるにつれて見た目が
変化することにも言えるよなって。
「君と年齢を重ねていけることが、
歳をとった君を隣で見れることが幸せだ」って
これもう最上の愛なのでは…。

あとメイベルの
I Know Were I've Beenがとっても良かった。
いつぞやのTwitterで見た三世代の
黒人が口論してる動画を思い出した。
40代、30代、10代の3人。
40代の人が「なぜ我々は肌の色だけで差別されるのか。今こそ立ち上がって戦うのだ」って怒ってて、30代の人が「気持ちはわかる。でも10年前にも同じように戦った。多くの仲間が死んだ。でも何も変わらなかった。同じことを繰り返すだけじゃダメなんだ。新しい方法を考えてくれ」って10代の少年に託し、10代の少年が黙って頷きながら話を聞いている動画。

これは映画の
1960年から60年後の2020年の話。
時代は変わってるけど、
世の中にはまだまだ
戦い続けている人たちがいる。


ラストの歌にもあった通り、
「ここまできたけどまだ先は長い。」

と、テーマについて考えると重くなってしまうけど、この映画自体はとっても幸せな映画でした!

アリアナグランデがかわいすぎた!
いかすみ

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