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血のお茶と紅い鎖のRIOのレビュー・感想・評価

血のお茶と紅い鎖(2006年製作の映画)
4.5
没入型インスタレーションがピッタリ合う

樫の木の下に住む
大きなくちばしを持つ4匹のキャラ
そこに訪れる
大きなレースの襟を纏った3匹のネズミキャラ

1つの人形をめぐって起こる寓話
または錬金術のお話

黄色い実を食べて幻覚を起こすくちばし3匹
大きな葉にくるまれていく

血のお茶を飲む度にネズミの
白いレースの襟に
真っ赤なドロッとした血がつく

人形のお腹から容赦なく三つ足が突き出してくる
ホラーです☆
白い顔をした人形のぐったり感が凄い

青い羽をつけ空を
羽ばたこうとする

小さなキャラたちの見せる感情に
涙が出てきそうになった

監督の創造的な世界は13年もかかって
創られたそうです
造形が素晴らしい
言葉にならない
着せている洋服のセンス
太陽に夜空
堪らないのは水の流れの表現

運命の人は赤い糸で結ばれているという
本作品では紅い鎖は
自然界🔗生と死🔗私たちの内側と外側が
鎖のように繋がりがあると言っているのかな

常の世で切ない心は
欲望によって引き裂かれている
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