とぽとぽ

ワイルドライフのとぽとぽのレビュー・感想・評価

ワイルドライフ(2018年製作の映画)
4.0
今週末はギレンホール祭!其の一
《火》父の失業、母の浮気...板挟みにあうティーンの息子ジョー。キャリー・マリガン×ジェイク・ギレンホールという現代きっての名優を起用して(彼もまた実力派)俳優ポール・ダノが監督デビューして描く家族ドラマ。彼は本作で脚本(恋人ゾーイ・カザンと共同)、製作も務めているという気合の一本。実際その甲斐ある素晴らしい視点を本作に持ち込んでくれる。そのためか、息子ジョー役の少年はポール・ダノ系統の頬が少しぷっくりして頼り無さげで今にも泣きそうな顔つきである。それも納得の親二人の間に流れる不和とスレ違いからの喧嘩勃発。僕はこれ以上無いほどのギレンホールびいきとして名高く、実際本作の彼もそりゃもう凄まじい父親として一人の男性としての存在感・揺れ動きは凄いけど、本作のキャリー・マリガンは圧倒的。彼女も大人の女性になったな、と痛感。ラストカットが素晴らしく胸を打ち余韻を残していく、だから映画を見終わってからもう一度本作のポスターをじっと見てほしい。そう、まるで家族の写真を見るように。
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