エリオット

さらば愛しきアウトローのエリオットのレビュー・感想・評価

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)
4.2
往年のムービースターといえどもその晩年の境遇はまちまちだが、この軽やかで愛すべき佳品が引退作とはロバート・レッドフォードという人は本当に幸せな人だなと思う。

秀麗な容姿と素晴らしい出演作に恵まれ、普通であれば企画が通らないような真面目な作品を初監督すればアカデミー賞を取り、若手育成のために音頭を取ればそこから人材が輩出され、そして、気に入った実在の銀行強盗の話があればそれを基にお気に入りの監督に自分の引退作を撮らせることができる…人生は楽しく生きないとという本作の主人公はまさにレッドフォード本人と重なる。

お洒落な服装に身を包みスマートなやり口で銀行を襲い、素敵なおばさん(シシー・スペイシク)を恋をして、ときには馬まで乗りこなす…最後までレッドフォードのカッコ良さを堪能できるこれはできれば劇場で観たかった1本。
エリオット

エリオット