グッド・ネイバーのみやのネタバレレビュー・内容・結末

近所の老人宅に監視カメラを密かに仕込んでイタズラを繰り返す男子高校生が、老人の秘密を暴こうと試みるサスペンス映画。

面白かった！
開始１０分で突然に法廷の場面へ飛ぶ。
ここで一気に惹きこまれた。
そこから二転三転といったことはなく、ただ悪戯が繰り返され、不穏な空気が増していくだけなのだが、不思議と飽きない。
途中でおじいさんへの復讐という理由も描かれるが、その段階ではおじいさんの狂気が恐ろしくて、青年たち側の方はあまり気にならなかった。
観終わってから考えると、そう思わせる作り方が本当に巧い。
最後の最後まで引っ張られ続け、目が離せなかった。
結末も全くの予想外で、この突然の転換は凄い。
こう来たか。
ジャケット絵でかなり騙された。
ジジイは微塵たりともヤバくない。
妻を愛する可哀想な人だった。

ラストではおじいちゃんの愛と青年の残酷さが見事に対比されていて良かった。
彼は最後に何を思ったのだろう。
カメラに囲まれていることを喜んでいそうで怖い。
最高に後味の悪い映画だった。