五十

劇場版 仮面ライダーエグゼイド トゥルー・エンディングの五十のレビュー・感想・評価

3.7
“医師”だから患者の命を守る!
“仮面ライダー”だから人々の命を守る!
そして、“大人”だから子どもの命を守る!

そうそう! この感じですよ!!



はい、行って参りました。
ドライブ、ゴーストと途中で観るのをやめた自分にとって久しぶりに最後まで観た仮面ライダーがエグゼイドです。
テレビ版は中盤からの物語的展開・演出面の強化の追い上げが凄まじく、見応えのある作品となりました。

さぁ、そんなエグゼイドの劇場版。
本作はライダー映画には珍しく、テレビ版のその後という設定でした。
つい昨日、本作に臨むために録りためた最終話までの5話分を消化するという無茶した甲斐もあってタイムリーに感じられました。笑

“ゲーム”がテーマでもあるエグゼイド、劇場版限定のフォームは「VR」が元ネタのフォームです。
やはり平成ライダーは時代とは切り離して語れませんね。
ただ、このVRフォームがあんまり活躍時間が長くなかったのが玉に瑕でしたが…。

物語は、もう一つのテーマでもある“医療”を前面に押し出しての展開でした。
今作ではもろに医龍っぽい医療シーンも出てきましたね。笑
難病の少女の小さな命を救うために数々の医師=ライダーが命をかけて戦うわけです。
「=ライダー」と書きましたが、今作ではライダーよりも医師としての葛藤や決断、使命が描かれました。

その中で敵の本当の狙いだったり、それこそ患者が願う幸せに言及していくんです。
んまぁー、これがなかなかに上手くできててですね。泣
作り手がエグゼイドでしかできないことを考え抜いて、この劇場版で吐き出していることがうかがえました。

お話の大きな主軸に本作のラスボスが直接噛んでないのが少しノイズに感じましたが、まぁニチアサヒーローものですので必要悪だったのかもしれませんね。


劇場版限定フォームが少ししか活躍しなかったり、ラスボスが微妙だったりとちょっと変わったバランスの映画でしたが、大切なことを伝えようとしているその意気やよし!って感じです。
五十

五十