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ジャバウォッキーのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ジャバウォッキー(1971年製作の映画)
3.4
シュヴァンクマイエルの真骨頂は短篇の方が味わえるのが多いと思う。
長編は実写とストップモーションアニメの混在が多いが、今作はほぼストップモーションアニメだけで構成されてるもんな。それだけに見応えが凄いある。

しっかし、タイトルのジャバウォッキーは冒頭の詩だけ。中身からはジャバウォッキーらしさは何も無いな(笑)
強いて言えば、陶器の少女の置物が兵隊人形を大勢倒すやつがそれに値するのかな?
でも詩の内容と映像も、どう見てもリンクしてない箇所が多い。それとも解釈を重ねると読み解けるのかしら?
長編のアリスは案外と原作のニュアンスを残してたのにね。

セーラールックの子供服が独自で動き回り、人形をグツグツ煮込み人形が食べ、部屋の中で木々が育ち成った身が腐り落ちてウジが溢れる。
凄い禍々しい。圧倒的な死の臭い。

一方で場面転換には、絵が描かれたブロックを破壊する猫と迷路が必ず現れる。いわゆる“ブリッジ”ってやつだね。場面と場面の橋渡し。
こういう所はテンドンの笑いにもなってて、なんかシュールで可笑しい。

シュヴァンクマイエル密度はメチャクチャ濃い。見慣れない人には受け付けないだろうなぁ。