カント

インナー・ワーキングのカントのレビュー・感想・評価

インナー・ワーキング(2016年製作の映画)
4.2
モアナ付録の6分間の短編。インサイド・ヘッドならぬインサイド・内臓。日系ブラジル人監督が「血湧き肉踊る」感覚を、生の歓喜として6分間で表現。

▼ペシミストの男。些細な行動にも死を見据えて、いつも慎重で平凡な毎日。大胆に振る舞えば発散できるだろうけれど、常に死への妄想が付きまとう。
そんな男が大胆に自分を変革する事件が起きた!
理屈じゃない。頭ではダメと分かっていても肺も心臓も膀胱も、とにかく内臓が喜んでいる!
悲観的な男が、楽しく振る舞えば仕事だって楽しい。そしてそれは回りにも波及していく。

内臓をモチーフにしながら、その奥底のテーマは「自身の変革」「生命の感応」「自分が変われば回りも変わる」
そんな深いテーマを楽しく描いた秀逸な短編でした。

▼監督のレオナルド・マツダ氏は日本でも働いていた事もある苦労人。本年4月、私の業界でもマツダ氏のディズニー・デビューが話題になりました。これからのマツダ氏の長編デビューに期待して応援していきます😊✌
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