青みがかった美しいドレイク・ドレマス監督の映像世界。あまりにも美しくて見惚れてしまう程。唐突な場面の切り替わりが鮮やかでとても印象的。
オープンな関係は真剣に向き合うことを避ける為の逃げ道。ふたりの瞳からこぼれ落ちる涙が私の胸にもひっかき傷をつける。本当の気持ちを伝えることは怖い。さすが恋愛映画の名手だ。最初はちょっとストーリーが上滑りしてる感じがするけど、ラスト30分がとても良いのでそこまでがんばって見て欲しい。
最後に 『 for anton 』という文字。事故で亡くなったアントン・ウェルチンに捧げられた作品だったんですね。彼のドキュメンタリー「Love , Antosha」はいつか日本で観ることはできるんだろうか…。
監督の大親友、マシューグレイギュブラーは今作にも登場。セリフいっぱいあって嬉しかったな〜。
