たんたん

羅生門のたんたんのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.0
見て1番に思ったのは、「あれ?羅生門ってこんな話だったっけ?老婆出てこなかったっけ?」でした。
よくよく調べてみると、映画羅生門は芥川龍之介の羅生門のテーマである「生きるための罪」を題材にして黒澤明監督が脚本した話だそうで。

この映画何がすごいって、
登場人物は8人(9人)
撮影場所は3箇所
だけなんです。すごくシンプル

でも、撮影はシンプルなのに話は複雑。
あの男の見たのが本当だとすると、

夫は夫と男としての意地
盗人は盗人の名誉と男としての意地
女は女としての意地
が複雑に絡み合って嘘を言う
どれが本当かわからない
「人間が信じられなくなる」のがよく分かる。
この時代にも合った作品だと思います。

というか、人間がというより「女」という生き物は化けもんだなと思いました。

いやー面白かった!
たんたん

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