かりんとー

羅生門のかりんとーのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.4
わお
すげえ世界の黒澤ってこのことだ

土砂降りの雨の中 羅生門の下で繰り広げられているだけのストーリーなのだけれども
映像で観ると藪の中ばかりで暴れ回る女と男の嘘のようで本当の話 本当のようで嘘の話 なのだ

“人間ってやつは、自分に都合のいい悪いことを忘れてやがる。都合のいい嘘を本当だと思ってやがる。そのほうが楽だからな”

信じるか信じないかが問題ではなく
人間はそれだけ複雑なんだということ

音の使い方もカメラの回し方も光の映し方も人の動かし方も
黒澤明とはこういうものだって
わかるのはそういう事

笑い方が怖いんだよ多襄丸もあの女も
かりんとー

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