ろーしゃ

羅生門のろーしゃのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.4
森で一人の男が殺される。その事件にまつわる証言がいくつも集まるがどれも内容は異なっている。食い違う証言を照らし合わせるうちに、真実とは何かという問いが浮かび上がるが、その問いかけさえもやがては降り頻る雨の中へと消えていく…

諸俳優の演技もさることながら、男が殺された森でのカメラワークが素晴らしい。各証言の回想シーンは同じ場所で撮影しているようだが、見事なカメラワークによって同じ森であるにも関わらず、異なる印象を作り出している。やっぱり黒澤映画の真髄は動き。
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