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羅生門のウガチャンムービーログのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
4.0
芥川龍之介「藪の中」の映画化。世界の黒澤明監督の傑作である。
平安時代、京のシンボル「羅生門」は980年に二度に渡り倒壊し再建もされず、様々な災いが都を襲う。
「羅生門」は、盗人が住み死人が捨てられ荒廃していた。
ここに住んでいた鬼も人間の恐ろしさに逃げ出したという。
人間のエゴと欺瞞が見事に描き出され、まるで現代が投影されている錯覚に陥る。
作品自体は、本当に丁寧に作り込まれている。
1950年の作品だが、その歴史を感じさせない出来栄えである。