羅生門の作品情報・感想・評価・動画配信

「羅生門」に投稿された感想・評価

ここ数ヶ月に鑑賞した作品の中で一番良かったかもしれません。恥ずかしながら、初めての黒澤明作品でしたが、予想を遥かに上回る面白さで驚きでした。これが1950年の作品なのか…。作品のクオリティを技術のせいにするのは良くないですね。
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映画の評価で重要視される3つ。
映像美(描写・構図など)
演技力(配役の良し悪し・役者の腕前など)
メッセージ性(映画が伝えたいこと)
かなり大雑把に分けました。これら以外にも様々な視点から映画を評価できると思いますが、少なくとも本作品をこの三つの視点で評価した時に、どれも最高得点を叩き出します。本当に素晴らしかった。メッセージ性の部分は、見たタイミングなどで受け取り方も変わると思うので、次見た時にどう思うかはわかりませんが、少なくとも今はとても良い気分。
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映像。空がとても綺麗。白黒とは思えないほど。っていうか白黒でしか出せないキメの細やかさ。下から森を見上げたときのショットとか滅茶苦茶綺麗。覆いかぶさる木々に触れるんじゃないかと思ったほどです。あと登場する役者さんの目がすごく綺麗でした。映像の問題なのか、本人の問題なのかはわかりませんが、どのかたも吸い込まれるような目をしていて生を感じました。
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演技力。どの方も迫真の演技です。不気味な笑い方をする人が多かったように感じますね。三船敏郎を初めて見た気がするのですが、予想以上にイケメンで、ヨーロッパ人っぽいなぁと思いました。ヒロインも途中から狂い始める感じ最高でした。彼らのぶっ飛んだ演技力がなかったら、映画的に重すぎたのかもしれません。彼らの掛け合い、そしてトムとジェリーのような乱闘シーンが見ていて飽きなかった理由の一つかと。
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メッセージ性。かなり人間のエゴを感じました。それぞれ自分の都合の良いように証言しますよね。少しでも自分を格好良く見せようとするさまは滑稽です。そして、ラストの15分。ここに本作品のエッセンスが全て詰まっているのではと思います。土砂降りの雨の中、人を信じることのできなくなった男二人とその話を聞く陽気な男。そしてそこに偶然の如く現れた小さな赤ん坊。自分のことしか考えない人が蠢くこの世の中に、無垢な命が一つ誕生する。せめてこの子だけは、誰かを信じれる人にしてあげよう。そうすれば自分も誰かを信じてあげれるかも。男の目の光が忘れられない。
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平安時代。激しい雨が降る羅生門の廃墟で旅法師と杣売りが首を傾げていた。そこへ走り込んで来た下人の問いに2人は不思議な話を語り始める。盗賊・多襄丸が森の中で武士の夫婦を襲い夫を殺したというが、検非違使庁での3人の証言は全く異なっていて…。三船敏郎をはじめ、森雅之、京マチ子、志村喬、千秋実ら実力派スターが集結。人間のエゴと欺瞞をあぶりだしながら、見事なエンターテイメントに仕上げている。
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ぜひぜひぜひぜひ
エラ

エラの感想・評価

3.8
こういう「人間とは」みたいなものが直接的に描かれたものって確かにないよなぁ。遠回しの比喩的なのはあるけど。昔ならでは。
ayako

ayakoの感想・評価

5.0
最高。
まさ

まさの感想・評価

3.6
冒頭から先が気になる始まり方で、引き込まれてしまいました。人間は嘘をつく、本当のところは誰にも分からない。そのつもりがなくても結果的に嘘になることもあるかもしれない。だけど、それが完全な悪になるわけじゃなくて、そんな中でも信じることは必要ということなのかなと。
あとはどうでもいいんですが、途中からそこまで直接関与してたわけじゃないのにずっと後ろの地面に座らされてる2人がなんかシュールで面白くなってきてしまいました(笑)
ぜろ

ぜろの感想・評価

3.5
テンションがついていかなかった。
数年後にまた観たい。
hmsuga

hmsugaの感想・評価

3.7
4k版放映を機に30年ぶりに視聴。
良かった!
昔観た時わからなかった良さが見出せた。
映像、音響の復刻くは素晴らしい。
Ryu

Ryuの感想・評価

3.6
今見ても面白いのは素晴らしい作品の証だと思います。白黒映画故に、役者の演技がより迫真のモノになったのかなぁなんて。
扱ったテーマも和風ボレロよきかな
けい

けいの感想・評価

2.0
自然光を生かすためレフ板を使わず、鏡を使ったり当時をタブーとされてきた直接カメラを太陽に向けるという撮影


ブルーリボン賞 1950年 脚本賞 黒澤明、橋本忍 受賞

毎日映画コンクール 1950年 女優演技賞 京マチ子 受賞

アカデミー賞 1951年 名誉賞[注釈 2] 受賞
1952年 美術監督賞(白黒部門) 松山崇、松本春造 ノミネート

ヴェネツィア国際映画祭 1951年 金獅子賞 受賞

イタリア批評家賞 受賞
ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞 1951年 監督賞 黒澤明 受賞

外国語映画賞 受賞
ニューヨーク映画批評家協会賞 1951年 外国語映画賞

英国アカデミー賞 1952年 総合作品賞 ノミネート

全米監督協会賞 1953年 長編映画監督賞 黒澤明 ノミネート
梵

梵の感想・評価

4.0
ヴェネチア国際映画祭金獅子賞
黒澤明監督の代表作の一つ。

ある事件を、犯人、被害者など、複数の視点から語っていく手法。どちらが正しくどちらが嘘なのか。突き詰めていくと、我々が信じている価値観や正義は本当に正しいのか、観ている我々をある意味不快にさせます。誰しも自分が正しいと思ってる事を揺さぶられると、不快で不安になりものです。そうやって、人の心の奥底に踏み込んでいくこの映画は紛れもなく名作だと思う。
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