羅生門の作品情報・感想・評価・動画配信 - 2ページ目

「羅生門」に投稿された感想・評価

Baron

Baronの感想・評価

3.9

普遍的な問い。
“人を信じられなくなれば生きていくことは地獄”

人間失格、ライ麦畑で捕まえてに通ずる。
Goppipolla

Goppipollaの感想・評価

4.1
毎日映画コーナー198

羅生門

実は見たことなかった黒澤明監督の作品

始めてみたけど、普通に70年前の日本でこんな作品が生まれていたのかとぶったまげた

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まず、言わずもがな映像が素晴らしい

白黒なのに、それを感じさせない迫力と演出

また、音楽も突然殺陣のシーンで無音になったり、ひぐらしの鳴き声が虚しさと共にこだましたり、とにかく一つ一つのシーンに見入ってしまった

関係ないけど、ひぐらしの鳴き声の駆り立てる残酷さや、女性の狂気の描写で、ひぐらしのなく頃にを彷彿とさせた

やはり黒澤作品は、いろんな作品にいろんな方面で影響与えてるんやねえ
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全員演技が半端ではない

女性役も、夫役も、多重丸も、誰もが迫真の演技をかますので、映像から目が離せない

夫役、少しだけジブさんに似てた

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日本人には馴染み深い、語り部により語られる物語として話は進む…かと思いきや、その語り部が沢山いてそれぞれ独自の解釈を繰り広げるのがこの映画のキモ

三人の話が食い違うストーリーの不可解さにかなり認知的不協和に陥るが、下人のセリフがこの映画本質をつく

「一体、正しい人間なんているのか。みんな自分でそう思っているだけじゃねぇのか。人間ってやつは、自分に都合のいい悪いことを忘れてやがる。都合のいい嘘を本当だと思ってやがる。そのほうが楽だからな」

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芥川龍之介の「藪の中」が原作であり、また羅生門というタイトルや下人の登場、服を奪うというようなストーリー展開からも彼のオマージュを感じる作品

それでも、最後には、お坊さんとキコリの間で、最後の人間という存在への希望が表明される

おもえば、人のカルマを目の当たりにし、映画を通して苦しみ続けたお坊さんが、それでも人を信じることができた、そんなラストである

みた直後は蛇足にも思えたが、これはかなり素敵なラストだったかも知れないと思いなおし、この点数をつけました
た

たの感想・評価

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若い頃から、傑作って言われる映画をあまり観ていない私です
実は黒澤監督の映画を今回はじめて鑑賞させていただきました

傑作です
カット割り、カメラ、照明、衣装、セット、そして雨、裏方さんの何もかもが完璧です

演者さん、凄い!凄すぎます!
皆さん強烈すぎます
中でも、京まち子さん最高です
私の今まで見た女優さんの中で最強の演技です

日本が世界に誇れる、傑作中の傑作
誉め言葉しか出ません

もし、学生の頃に鑑賞してたら、本気で映画業界に進んでいたでしょうね
和

和の感想・評価

4.8
映画の凄さ、面白さ、全てが詰まっている。
初めての黒澤映画でした。
なんで彼がここまで映画界で名を馳せているのか、
一本の映画を見るだけでその魅力がわかりました。
構図、演技、物語、なにもかもが新鮮で迫力があって、
身入ってしまいます。
映画自体というよりも黒澤明に感動しました。
さかこ

さかこの感想・評価

3.8

とにかく映像がすばらしい
セリフや音が不要なほど画面が雄弁
ラストの、人を信じていこうな❗️ってとこ蛇足にも思うけどアキラからのありがたいお言葉として受け取っとくぜ

ベニスで賞もらうとき現地に日本人関係者いなかったからその辺でベトナム人つかまえてトロフィーあげた話おもろすぎる
紅茶

紅茶の感想・評価

4.2
人間の脆さがこれぞとばかりに炙り出された映画。デマカセで塗り固めた文句で煽る人間は現代社会に五万といて、それが露わになったのがこのコロナ禍。世界に不信感が募る今、見るべき一作。
視聴環境が悪かったため、字幕付きで再鑑賞したいと思います。

モノクロ映画にも関わらずこれはど光の明暗に感動したことはなかった。三船敏郎が眩しそうにしてる姿がすごい好きです。
芥川龍之介「藪の中」の映画化。世界の黒澤明監督の傑作である。
平安時代、京のシンボル「羅生門」は980年に二度に渡り倒壊し再建もされず、様々な災いが都を襲う。
「羅生門」は、盗人が住み死人が捨てられ荒廃していた。
ここに住んでいた鬼も人間の恐ろしさに逃げ出したという。
人間のエゴと欺瞞が見事に描き出され、まるで現代が投影されている錯覚に陥る。
作品自体は、本当に丁寧に作り込まれている。
1950年の作品だが、その歴史を感じさせない出来栄えである。
森で一人の男が殺される。その事件にまつわる証言がいくつも集まるがどれも内容は異なっている。食い違う証言を照らし合わせるうちに、真実とは何かという問いが浮かび上がるが、その問いかけさえもやがては降り頻る雨の中へと消えていく…

諸俳優の演技もさることながら、男が殺された森でのカメラワークが素晴らしい。各証言の回想シーンは同じ場所で撮影しているようだが、見事なカメラワークによって同じ森であるにも関わらず、異なる印象を作り出している。やっぱり黒澤映画の真髄は動き。
Jaya

Jayaの感想・評価

4.7

このレビューはネタバレを含みます

4つの回想シーンでの、カットごとの画の迫力が凄まじいと感じました。加えて、重厚な音楽も素晴らしかったです。
3人の役のハマり方、というよりも迫真の演技が途轍もなく、真夏のジリジリした暑さをよく表していた演出も相まって、臭いまで伝わってくるような映像でした。特にやはり多襄丸と女のエネルギーは半端じゃなかったです。

結局3人は本当のことを言っていなかったわけですが、嘘をついていたポイントで3人のキャラクターが垣間見えるという点は非常に面白かったです。
3人それぞれが、過去を語りながら見栄を張っていたわけで、なるほどそれ自体が人間の普遍的な醜さでもあるのかもしれません。
ただそれも、杣売りの話が真実であれば、という前提があればこその話。僧は杣売りを信じましたし、信じられるであろう描写をしていましたが、杣売り自身も偽善を暴かれていた以上、どうとでも取れてしまいそうです。
そうであれば、この話は、原作「羅生門」のように、非常にシニカルな下人がやはり主人公であると言えるのかもしれません。
ごく普通に解釈すれば、楽観的といえるラストではあるわけですが。

途轍もない映像とストーリーの構成力と、圧巻の演技力で、どの時代でも通用する「話」そのものを提供した傑作でした。
お

おの感想・評価

4.0
劇っぽさ強くて、主題ダイレクトに伝えようとしとるのが伝わった。静と動がハッキリしとって、邦画らしさがモタモタ感全くなく生かされとるやっぱ劇みたい、能とかそういう系。分からんけど。
人がみんな自分の虚構で生きようとすることを絶望視する映画なんだと思うけど、それがほんとに絶望的かは分からんと思った。
自分のストーリーを勝手に作り上げてこの三人は自分を主人公にしただけで、罪を擦り付け合ったわけじゃないしなあ。
でも丸裸にされた感はすごい。すごい考えさせられた。