dita

オン・ザ・ミルキー・ロードのditaのレビュー・感想・評価

4.0
@シネマート心斎橋(1回目) 2017.9.15  

他で使えるムビチケ持ってるけど敬愛するクストリッツァの初回鑑賞は愛するシネマートさんで。オープニング「クストリッツァ!」クストリッツァが出てきて「クストリッツァ!」「おぉクストリッツァ!」「クストリッツァァアア!」みたいな。監督自身が主演という話を聞いてモニカベルッチとチュウしたいだけなんちゃうかと思ってたけど、いちゃいちゃする代償としてかなり身体張ってた。あと、パンフのキャスト紹介は人間より動物の数が多いよ。ハヤブサも凄かったけどガチョウの演技力!

シネマートさんの展示が超凝ってて愛しかなかった。鑑賞前は「ヘビだ!ラッキー!」って何やねんと思ってたけど、鑑賞後に観ると全部その通りで笑えた。真面目な感想は鑑賞2回目以降に書くけど、取り急ぎ初回鑑賞は大満足。音楽も相変わらず最高!

@TOHOシネマズ西宮OS(2回目) 2017.9.26  

ムビチケ使用の為に初めて行ったけどなかなかいい劇場やった。黒づくめの男たちのバカっぷりにコナンのあの人たちを思い出しながら、コスタと花嫁のメロドラマに涙した。動物たちの意味を考えようと思ってたけどそれはまた次回にしよう。

@シネマート心斎橋(3回目) 2017.9.26  

クストリッツァはやっぱりポールマッカートニーに似ている。さておき、女性の描き方については、男(というか監督)の理想=花嫁(モニカ)、女(というかわたし)の理想=ミレナやと思う。観るたびにミレナが好きになる。健気でわがままで最高。
ハヤブサは守護神で蛇は運命案内、飛べない鶏は花嫁、ガチョウは村人たち、羊は罪なき市井の人々という印象。人間は簡単に死ぬけど動物の死は痛ましく描いていて、ファンタジー部分を人間が、動物たちこそむしろリアリズムとして描いていたのでは。
羊もそうやけど、思えば最初の豚の血をガチョウがアレするシーンからして、死に対して麻痺している人間たちの暗喩ではないかと。ラストシーンはコスタの花嫁に対する悲哀だけでなく、クストリッツァの戦争に対する完全な拒絶意思なのかなと思った。
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