数えきれないほどの動物、盛大な結婚式、陽気なバルカンミュージック、銃声に爆発…クストリッツァ監督の大好きな要素をぎゅうぎゅうに詰め込んで、美女二人に言い寄られる主演は俺!
これ作ってる最中楽しくて仕方なかっただろうなぁ笑
そんなTheクストリッツァ監督な前半から一転、後半はモニカ・ベルッチの手を引き愛の逃避行へ。
モニカ・ベルッチはあくまでも″花嫁″であり名前もない尊く純粋な愛の象徴。
50代と60代の熟年カップルなのにとても初々しくて可愛らしい。
幻想的なシーンにも壮大な自然にも映える2人の愛は、様々な障害を乗り越えていけるのか。
つい最近クストリッツァ監督の傑作3作品を劇場で観たばかりだったので、それと比べたら少し薄味だったかな。
それでもどのシーンを切り取っても、クストリッツァ印!なのがやはりすごいし、予測不可能な展開に寓話的な要素も加わり新たな魅力もあった。
情熱的でユーモアたっぷり、シリアスだけどエネルギッシュ、楽しくて哀しい。
どんなごった煮でもスパイスが効いていてその香りにそそられる。そして必ず美味に仕上がるのがさすが。