鮭

オン・ザ・ミルキー・ロードの鮭のレビュー・感想・評価

4.2
やはりクストリッツァはすごい。。!
暗い辛い戦争を、こんなに俯瞰でからかうように描ける人って、他にいないんじゃないかなぁ。
フルメタルジャケットともまた全然違うくて。
戦争はどうしようもできないそこはまぁしゃーないとして、どう過ごす?的な感じ。悲しい出来事を実際に経験してきているから、こう捉えられるんだろうなぁ。

ということで、ドンドンバンバン人は死んでいきますが、カラッとしています。
ただ、動物たちまでもが胸が痛いほどバンバン死んでいったのはおそらくリアルもあるだろうから、見ていてちょっと辛かったかな。。。
今回、アンダーグラウンドの冒頭より、そういうシーンが激しめだったような。。。

まぁそれはさておき。
みんなが惚れてしまう絶世の美女のヒロインが、若干おばさんなところなのがまた絶妙です。
クストリッツァ、主人公を自分で演じちゃうんだ!?と最初はビックリしましたが、観ているうちにこのぼてっとしたおじさんと美熟女カップルがなんだか愛おしくなります。
CGの使い方で笑ってしまったところもありましたが、総じてこの方の作品はやっぱり好き。

ラストはやっぱり完全なハッピーではないんだけど、壮大さに感動しました。
ハリウッド的な作品以外で、現代、こんなに手間暇時間お金かけて作品づくりしている人がいるのは、同じ時代を生きるものとしてなんだかとてつもなく嬉しいです。

また彼の新作を、劇場で観られますように!