emily

オン・ザ・ミルキー・ロードのemilyのレビュー・感想・評価

4.1
戦争中の、とある村。銃弾をよけながら、ロバに乗ってミルクを運ぶコスタ。村一の美人で英雄ザガの妹に愛されていて幸せだったが・・ザガの花嫁として連れてこられたイタリア女性に一目で恋に落ちてしまう。戦争は終わるが、彼女はある過去のため追われる身で、村は襲撃されてしまい、コスタとイタリア女性は愛の逃避行へ旅立つ・・・

 銃弾が飛び交う中、生き物の暮らしをしっかりと描く。あひるや鳥たち、生きてる物にスポットを当て、生の演奏と、ダンスと歌が目間苦しく日常を包み込む。独特のリズム感と、静寂とを巧みに操り、ユーモア満載のコメディを見せたかと思うと、後半は愛の逃避行になり、シリアスな部分も見せる。終戦しても、争いはやまない。現社会と皮肉に交差し、パきっとしたファンタジーな色彩の中、現実と幻想を行ったりきたり、観客に息つく間を与えない。体が躍りだすような音楽と、目間苦しいカメラワーク、シンプルなメッセージと共存。すべての要素から監督らしさを味わえる。エネルギッシュで、愉快で楽しくて、まさに”映画”の中にしっかりのめり込める夢の2時間5分。