FutosiSaito

オン・ザ・ミルキー・ロードのFutosiSaitoのレビュー・感想・評価

4.0
 センス・オブ・ワンダーでしょ。
 観客の期待をいい意味で裏切る、逆ブランド主義というか、そういう才能だ。
 スタジオ・ジブリなどはブランドの安心感が観客動員に繋がるのだが、この監督は違う。違うように作っている。
 映像には表現の限界があるので小説を書いた、というように現実を超えるどころか、表現の枠も超えてしまっている。
 自分の意図にあった表現方法を直観で選ぶ感性の監督なのだ。
 そいういう意味では北野武監督にも似ているが、さらに先を行っている。
 ともかく、物語の展開をはじめ予想がつかない。
 ユニークだから、面白い。
 他にはない才能だ。
 ハリウッドには、プロディーサーの要求どおりに映画が撮れるマーベル・ユニバースの監督など「職人監督」は大勢いる。だが、この監督のような作劇と表現方法を取る人物はいない。
 だから、突っ込みどころ満載の、この展開は逆に面白かった。