メメ

オン・ザ・ミルキー・ロードのメメのレビュー・感想・評価

3.8
地上がどれほど血にまみれ四方から銃弾が飛んでくるような状況であっても、花は咲き、蝶や鳥は空を飛び、羊は子を産み、人は人を愛するのだ。

クストリッツァ版愛の逃避行。
"アンダーグラウンド"がヤバすぎたために、クストリッツァへの期待値は自然と上がる。
今作はどこかおとぎ話のような、ファンタジー的な愉快さや可愛らしさもある反面、戦争や人間の愚かさもいつも通り描かれている。というか勿論そっちがテーマである。
相変わらず冒頭から動物がたくさん出てきて笑ってしまう(笑)あのでかいクマは本物のクマらしい、あのクマが小さい頃から仲良くしていたらしい、もはやムツゴロウさんレベルに達している。

やっぱりクストリッツァの映画はエネルギッシュで、破茶滅茶に見えるけど彼が伝えたいことはいつだって一つなんだろうなと思う。そしてやっぱりわたしは彼の映画が好きだなと再認識した。