まいとん

オン・ザ・ミルキー・ロードのまいとんのレビュー・感想・評価

3.5
アヒルがやってきたかと思うと屠殺したブタの血で水浴びし始めるファーストシーン
いきなり飛ばしすぎである
しかもここは戦場
ハヤブサの視点とヘリコプターの視点で混乱と冗談が語られる
今回の映画も寓話的だがこの監督にしか描けない魅力的で暴力的な世界である
主人公は監督自身が演じるツィンバロム奏者で牛乳配達人のコスタ
ユーゴの新体操女王だったミレナとローマから来たという流民モニカベルッチとの奇妙な三角関係を主軸に物語が進む
全体的に「アンダーグランド」によく似ている
設定やシチュエーション、エピソードも似ていて語り直した雰囲気がある
物語中盤で黒ずくめの3人の特殊部隊による大虐殺が起こり主人公の住む村はモニカベルッチと主人公以外は全員死んでしまう
二人は空を飛んで逃げて美しい湖畔で過ごし始める
が、結局特殊部隊がやってくる
ヤヴォル山の羊の放牧地域に逃げ延びるがそこは地雷原でモニカベルッチは爆死してしまう
主人公も自殺を試みるが止められる
15年後修道院の僧侶になった主人公はかつての地雷原に山から運んできた石を敷き詰め続けている
奇想天外な展開をはらみつつ最後には非常に美しいラブストーリーで終わっている