キンタロー雨

オン・ザ・ミルキー・ロードのキンタロー雨のレビュー・感想・評価

3.8
戦争中の国で前線にミルクを届けるコスタ。
ミルク売りの娘の兄に嫁ぎにきた「花嫁」。
結ばれるはずのない二人が恋に落ちる。
停戦の喜びも束の間、不幸な運命は容赦なく、
彼らを逃避行へと追いやる。

血を浴びるアヒルに、ミルクを飲むヘビ、
音楽に合わせて体を揺らすハヤブサ。
シュールでユーモラスな映画を体現する動物たち。
容赦なく命を奪う戦争の愚かさを描く一方、
どこか抜けていて、締まらない作風。

真実に裏切られつつも、
やはり目の前の愛を掴む衝動には逆らえない。
片耳が千切れようと、足の骨が折れようと、
彼女の愛は絶対に手放さない。

クライマックスの羊たちと地雷の丘を経て。
「愛の記憶を絶やすな。」
愛を記憶に、記憶を形に。

壮大な音楽とともに。