オン・ザ・ミルキー・ロードの作品情報・感想・評価 - 68ページ目

「オン・ザ・ミルキー・ロード」に投稿された感想・評価

emedia

emediaの感想・評価

3.8
おとなのための残酷グリム&イソップ童話でした
心を病みつつも村人に愛されるコスタ
他の家に金で買われた花嫁に一目惚れ
この女のためならと愛の逃避行に・・

とにかく動物たちの描写が激しい
唖然とするほどに寓話に迷いこんでいく

肝心なミルク配りが雑だったり
危険な巨大時計との関わりも謎のまま
コスタに恋する娘が
強烈にぶっ飛んでいるのは間違いない
どこからストーリーが始まったのか?
思い出すには?どうにも頭が痛い
恋する男の想いが積み上げられていく
ここだけで充分なのだね・・

モニカ・ベルッチは
『サイの季節』(バフマン・ゴバディ)でも
艶かしい色合いを醸し出していましたね
きえ

きえの感想・評価

5.0
エンドロールに入った瞬間、一人スタンディング・オベーション。『最高ーー!』この作品の感想をお伝えするのにこれ以上はない。感性どストライクで入ってきた。今年見た愛の映画の中で迷わず暫定1位!

あぁ興奮が冷めません。この私が見終わってすぐにレビューを書こうなんてどれ程の感動を味わったか分かって貰えるでしょうか?

感想ではなく生の感情をここに残したいと思いました。正直そんなに期待してなくて、単に大好きなモニカ・ベルッチが出てるからと言う理由だけで見たんだけど、予想を遥かに越えて何とも不思議な世界へ誘ってくれた。

3つの実話に沢山の寓話で脚色されたこの作品は、実話はどこ?って言うくらい完璧な寓話の世界。沢山の動物達、壮大なロケーション、謎の時代設定、そしてバルカンミュージックと呼ばれる陽気で泥臭くてそれでいて力強い音楽が全編に効いてる。

隣国との戦争がいつ終わるかも分からない銃声鳴り響く状況下で、それでも人は笑ったり泣いたり恋したり食事をしたり… どんな緊張下でも極限下でも決して逞しさとユーモアを失わない人間の生命力が画面から溢れてくる。

この映画何が凄いってとにかく動物達!
コスタの相棒ハヤブサに始まり、ガチョウ、豚🐖、ロバ🐴、蛇🐍、羊🐑、蜂🐝、そしててんとう虫🐞まで登場。ラストの熊🐻に至っては圧巻!

踊るハヤブサ🦅なんて見た事ある?
(もう凄いから‼︎)
ガチョウの演技なんて見た事ある?
(体張ってます)

最大の驚きは、蛇がコスタ(モニカ・ベルッチも同じく)に巻き付くシーン以外はCGではないそうで、と言う事はあのラストの熊との共演は本物‼︎ す、す、凄過ぎる!これは是非多くの方に見て欲しい。

動物はただ単に可愛いだけの登場の仕方ではなく、生きる為に殺し生きる為に食べると言う自然の摂理として存在する。同時に人と共存する”仲間”である事は最大限示されリスペクトされている。一方の人間はどうだろう?利欲と利潤の為に戦争と言う不必要な殺戮を繰り返している。そんな人間が動物より優れていると言えるのだろうか?

生きる事の裏で常に死を対比させ生命の逞しさを捉えた本作は、戦下でありながらも牧歌的でのんびりとした前半から一転、後半は様々な試練が待ち受けるまるで障害物競争の様な愛の逃避行に変わる。その際の壮大なロケーションはスクリーンに奥行きを与えると同時に愛を貫く厳しさを自然界に投影させてる様でもあった。動物愛護団体が見れば非難しそうな酷いシーンもあるけど、極限下では”生”は別の”生”を犠牲にした上に成り立つと言う摂理が綺麗事ではなく描かれてる気がした。

本作を見ながら人間は動物の1種に過ぎないのだと改めて思う。地球を勝手に支配する権利などないはずだ。

そんな戦争の不毛を描くと同時に愛する事の尊さと究極の愛の姿を形にしたラストが秀逸過ぎる!この1シーンで全て持って行った。恐らく誰も想像が付かないであろう美しくて強烈な絵面。そこに込められた愛の深さと人類に対する深いメッセージに衝撃と鳥肌と感動と涙が混ざり合い永遠に私の胸に刻まれた。ほんと素晴らしかった。

今回監督、脚本、主演を務めたエミール・クストリッツァについて恥ずかしながら何も知らなかった。本作での彼の佇まいや味わいは、あんなに目が垂れてるのに何故だか私にとって魅力的でどんどんどんどん引き込まれて行った。私には映画を評価出来る専門的知識も能力もないけど、この作品の演出、脚本はかなり素晴らしかったと思う。一気に監督のファンになった(何となくポール・マッカートニーに似てる)。天才!

そして最後に、
モニカ・ベルッチ52才。
エミール・クストリッツァ62才。
そんな2人が違和感なく恋愛を演じられる事に万歳だし、”体を張った”演技に脱帽!

久々に映画の神様が降りて来た。
なんとも言えない充足感。。。。
goma

gomaの感想・評価

3.0

このレビューはネタバレを含みます

シャレオツ映画。

ユーモア且つシリアスで、風刺画的な作品。

高尚なセンス、それについていけない自分に苦笑いを隠せなかった汗



なかなか過激で痛々しい描写がありながらも、ユーゴスラビアの大地の美しさ、動物たちの生命力に満ち溢れ、しかしそれに相反して戦争を犯してしまう人間の罪深さが複雑に絡み合って表現されていたように感じる。

荘厳かつトリッキーな旋律のメロディーが映像の良さを引き立てていた。

音楽は監督の息子さんが担当したらしい。

バンドも組んでいるようなので、是非聞きに行ってみたいな。




あと、どうでもいいけど、あれで耳はくっつかないと思うよ、神経とか。

どうでもいいけど笑
登場人物もみんな魅力に溢れていて画面の隅々まで目が離せない愛しい映画だった。
ミルクこぼしながら走るモニカベルッチは最高にエロス。
スタ

スタの感想・評価

3.5
初めてクストリッツァの映画を。

凄く画面が賑やかで、観ていてとても楽しい。
その中でも戦争の悲惨さは十分ほど伝わってくるし、だからこそファンタジックな部分がより輝き、そこで生きたいと切に思う。

他の映画も観たい。
エミール・クストリッツァの描く埃まみれの雑多で雑把なドタバタ劇がたまらなく好き。

美しく何もない大地、騒ぎ立てる動物たち(CGが蛇だけってマジかよ!)、オンボロの家々にオンボロの家具、砲声、銃声、割れるグラスにバルカン音楽。人生はタチの悪いバカ騒ぎで、そこが楽しく、そこが哀しい。そんな監督の人生観があのわちゃわちゃの中に表現されている様がたまらなくかっこいい。

そういう意味で今作の冒頭は最高中の最高だったし、前半は傑作としか言いようがなかった。なのになぜ! 後半ホドロフスキー映画になったのか! 若干インド映画化してることはまあよしとして、逃避行以降の展開はどうにもいただけない。ホドロフスキーはホドロフスキーに任せとけよ〜、ヽ(`Д´)ノウワァァァァァン!! と心の中でずっと地団駄踏んでた。なんでやねん!

と、物申したい側面はあるものの、それでもこんな絵を撮れるのはクストリッツァ監督しかいないし、世界観は十分堪能できました(´∀`)

ほかにもモニカ・べルッチさすがに老けたなーとか、もう1人の女性の方が最高やんとか(スロボダ・ミチャロヴィッチという人らしい)、主役演じてんの監督やったんかい! とか思いつつ、終わってみれば(あの展開ながら)そこはかとない満足感。結局この監督のことが好きなんだなーと再認識させられる次第でした。次は9年と空けずに新作公開してほしい!
あす

あすの感想・評価

3.8
出て来る動物がみんな可愛い。それだけで観てよかったと思える。
cyph

cyphの感想・評価

3.7
後半予算かやる気か元気かあるいはぜんぶがなくなっちゃったのかなというかんじ&心にくるタイプのグロ描写でどんどん意気消沈していく2時間ではあったけど前半の豊饒さを思い返すとクストリッツァありがたやとなる

画質よいしビビッドだし空撮多いしでアニマルプラネットかなと思うシーンもばしばしありよかった 楽器に合わせて踊るハヤブサ 鏡の前で狂ったように飛ぶ練習するニワトリ ミルクを飲むヘビ 手のひらからみかんをもらうクマ そんなこともあるかよって思うしそんなことがあり得る世界って教わるだけでわりにかなりうれしい

酒場のパーティーがクライマックスってくらいよかったし噛む時計や脱衣麻雀的なゲームしてる婆さんもよかった 名のない国 戦争の終わらない国 マコンドを思い出してた
ろめお

ろめおの感想・評価

4.5
タイトル出てから10分くらいの間にこの監督が作る映画の良さみたいのがギッシリ詰まっている。

しかしまあ動物たちがいい演技しよる。
あ、動物愛護団体の方は観なくて大丈夫です。

35/90 movie2017
Sae

Saeの感想・評価

2.9
独特な世界観。基本的にぶっ飛んでるが、神に選ばれた男と美女の逃避劇ってことかな。出てくる動物が魅力的で、大自然をバックにした舞台が爽快で良かった。