オン・ザ・ミルキー・ロードの作品情報・感想・評価 - 76ページ目

「オン・ザ・ミルキー・ロード」に投稿された感想・評価

rieko

riekoの感想・評価

3.7
監督、主演ともにエミール・クストリッツァ。
UNDER GROUNDを劇場で見逃した後悔から足を運んで観てみた。

動物の演技が目を引く。動物たちが、人間たちの所業によって死んでいく姿。
羊が死ぬ様は、動物たちの汚れの無さ(=白)を表しながらも人によって真っ赤に塗り潰されているようだった。

平穏なんて一瞬で消えてしまう。
ラストには理由の分からない涙が流れてしまった。

なかなか変わった反戦映画👍

ハヤブサの目で愚かな人間世界を俯瞰するシーンが印象に残りました。

イタリアの至宝 モニカ・ヴェルッチ いくつになっても美しいですね〜😎
neodada

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4.2

クストリッツァの映画をリアルタイムでまた見れるというだけでもう愛狂おしい。

紛う事なき愛の寓話。
僕にとってはクストリッツァの描くどんちゃん騒ぎの結婚式はいつだって至福、これをいつかに、いや来世にすら夢見、焦がれている。故に愛の、魂の物語。彼の映画を観ることとは、魂の涵養とカタルシス。
理想とした状況で観ることは結局叶わなかったが、愛の巡礼、そして愛の葬列であったのは確か。これは例え1人であっても辿る意味があるはずだ。運命を手繰り寄せたい。

時代のせいか、映像は美しく、そのせいもあってかアンダーグラウンドや黒猫・白猫の重層低音は薄れ、やや味気なく、ただわかりやすい話に収まっているが、それでもクストリッツァの映画を観れただけで僕はもうEl Doradoにいる。

真の愛をものにするためには、かくも険しい輪舞を踊り、激烈な抒情詩を奏でなければならないか。ならば、それでも行こう、勇気を持って。
クストリッツァ扮するコスタのように、純愛とともに死にゆきたい。
たむ

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4.0
縦横無尽な創造力で唯一無二の映画を撮り続けている巨匠エミール・クストリッツァ監督の新作です。
祝祭から悲劇へと、その上昇と下降の落差が、降り幅の高低の大きさが、独特な世界観を構成しています。
ふと、世界遺産なども、この映画の主人公のような心理で作られたのかもしれないなと思いました。
ロバの走り方がかわいい。馬とは違っててなんかコミカルで。動物たちがいちいち可愛い(^ω^)終始シュールでちょいとダークでファンタジック、不思議な民族楽器の多国籍な音楽、色んな視点からのカットワークが楽しい。耳ぶっとんでそのまま縫うとか正気じゃないけど映画の雰囲気的になんかオッケーな感じだった。終盤の羊さんのシーンはあれだね、キングスマンの威風堂々が流れてたあのシーンを彷彿とさせてくれました。笑
エミール・クストリッツァ監督、今回は主役も兼ねる。ジプシー音楽と称してよいのだろうか、散りばめられたリズミカルな土着の音楽を体感。これだけでもお値打ち。舞台は「とある国」とされているけれど、ロケ地は旧ユーゴスラビアだろう、その風景も魅力だ。ファンタスティックで愛に包まれた物語だが、後半の後半、監督が自身に酔い、些かコントロールを失した感じがする。でなければいま少しタイトな作品になっていたはずだ。
くみ

くみの感想・評価

5.0
最高。なんて充実した映画なんだ 詩情とユーモア、男と女の逃避行にハラハラ。そして最後のあまりに美しい幕の閉じ方。興奮冷めやらぬ!
監督9年ぶりの新作。
変わらず動物と戦争と花嫁と動物のモチーフで構成された夢とも現実ともつかない世界。そこに加えられたユーモアのさじ加減が絶妙。
クストリッツァワールドは1度はまると抜け出せなくなります
meltdownko

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4.0
コスタのバックグラウンドについて話す人々のセリフがやたら説明的だし、序盤から割と唐突かつダルい展開が続くのでクストリッツァももう年なのねと思っていたら人間あるいは羊が有様になっていく光景で完全に私の目が覚める。クストリッツァはどうやら存在の必要十分条件を人々の記憶の中にあると定めていて、最後に見せる行為はある人の存在をとどめておくための喪の儀式と言ってもよいのだろう。15年の果てにたどり着いた先のラストシーンが圧倒的だった。ただクストリッツァが自分で主演やるのはどうかと思ったけど。
kocha

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3.4
いきなり豚の断末魔が聞こえて、死の生々しさに顔をしかめる。ただ少し過激な描写の中でも、明るい登場人物達に思わず笑みが零れる。動物とのふれあいは健在で、作品通して男女の愛の原点を見た気分になった。
コスタの奏でるツィンバロムの音が今日みたいな雨の日に合い妙に印象に残ってる。