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南の島に雪が降るのstanleyk2001のレビュー・感想・評価

南の島に雪が降る(1961年製作の映画)
5.0
加藤大介さんの手記を基にした実録戦争映画。

制海権制空権を連合軍に奪われたニューギニア。食糧は届かず畑で芋を栽培する有様。加藤さんは慰問の為の演劇を提案。プロ、セミプロ、自称プロ、偽物(!)まで人材は豊富。

作り物の柿に歓声を上げ書割の田圃に故郷を思い出す兵士たち。旗揚げ公演が成功してなんと破風を備えた立派な専用劇場まで建設してもらい演劇公演は大成功を収める。

「全滅」した為存在しないことになっている分隊が3日かけて劇場に来る。体調が悪い兵士が「もう一度内地を見たい」と懇願し担架に運ばれて劇場に向かう。

紙で作った雪が降りしきる中、兵士は息絶える。

餓死か、爆撃で死ぬかという現実。演劇という虚構が生きる力を与える。

加藤大介、西村晃、有島一郎、伴淳三郎、渥美清、三木のり平、桂小金治、小林桂樹、フランキー堺、森繁久彌、これだけの喜劇役者が揃っているのに涙が止まらないのは何故だ。