Melko

彼女とTGVのMelkoのレビュー・感想・評価

彼女とTGV(2016年製作の映画)
3.8
年増のおばさんの痛々しい話かと思いきや。
大人のための、ビターなファンタジー。
さすがフランスだなあと思わせるビターさ。
中盤までは、とにかくおばさんが痛々しい。
生活の中の、ひとときの喜びの瞬間が習慣になってるのに、何でこんなに切ないんだろう、痛々しいんだろう。

それは、一人 だからなのかな。

現実としっかり向き合えたら、実はすぐそばにあった「生きる目的」、「違う喜び」を見つけられる。

過去にしがみついていたら、前を向いて進めない。大切なものを見落としてしまう。そこにあるかけがえのないものに気づけない。

ラストの表情が、とっても素敵です、マダム。
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