前作もそうだったが、結局、今作は
字幕と吹き替え、両方観た。
スカーレット・ヨハンソンと
長澤まさみは、選べないよね。
歌の力。キャスティングの力。
そ。人って立ち上がるんだ。
外見はデフォルメされた動物たち
なんだけど、仕草や表情は人間くさい。
今作は、そんな瞬間をちゃんと描く。
孤独、後悔、失望、それは横顔だったり、
ため息だったり、瞳の力の弱さだったり。
逆に喜びもちゃんと描く。
ハグは、喜びと安堵感を。
ステージ上の息遣いと緊張。
そして万感の思い。その瞳の揺らぎ。
ひとりひとりの物語があって、
ひとりひとりの壁がある。
でも、ほら、人って立ち上がるんだ。
ビリー・アイリッシュの（Bad Guy）、
悪巧みしている場面がよく似合うんだな、
これが。
歌の力、歌詞の力。演技の力。
先日、家で遅くまで仕事をしていた。
部屋にこもり、夜の11時過ぎ、
リビングに顔を出すと、妻がテレビの
リモコンを握りしめ寝ていた。くーかー
くーかーとマンガみたく寝ていた。
息子は？息子は台所にいた。こちらも
Nintendo Switchを握りしめ、
うつ伏せで、行き倒れたように寝ていた。
『衛生兵ー！』と叫びたい気分だった。
Nintendo Switchの前に、本人が
バッテリー切れしていた。
何故、2人とも普通に寝られないのか。
上手くいかない日もあるし、
毎日何かに悩んでいたりする。
罵詈雑言を並べて、声を荒げたい
瞬間もあるが、やり方がわからない。
2人が寝て、静かになる。
本を読むか、映画を観る。
映画ってそんな（日常の先）に
いてくれる。
いい奴らが映っている。
彼らは（正しい道を選ぶ勇気）と
言っている。
そして、彼らは立ち上がるよね。
ひとりひとりの物語があって、
ひとりひとりの壁がある。
ほら、だから、歌が、歌詞が、
届くんだろうね。きっと。
すごく良かったですよ。
このシリーズ、好きです。
何か面白い映画は？って聞かれたら、
今は今作をオススメすると思う。
そうそう、
スカーレット・ヨハンソンと
長澤まさみ、どっちも良かったです。
2人とも声がいいね〜。
