このレビューはネタバレを含みます
シガニー・ウィーバーの貫禄勝ち。
シガニー・ウィーバー演じるジェーン医師の目的は、フランクへの復讐よりも自らの研究仮説の証明に重きがあった。
ミシェル・ロドリゲス演じるフランク・キッチンの目的は、自身の変換手術に関わった者たちへの復讐。
面白いと思ったのは、ジェーンもフランクも『自らの身に起きたことを語ることによって、以後、事実を探す者たちの為に"記録映像"を残す』という点が共通していたこと。
それぞれが、それぞれの視点で語ることによって、"全貌"が浮き彫りにされていく過程は観ていてゾクゾクした。
フランクが痕跡を残さずに姿を消す直前、ジェーンに行った復讐が明らかになるラストショットに驚愕。少なからず衝撃的。
ジャケット写真もキャッチコピーも"伏線"になっているのが面白い。