ヤコペッティ作品を見ているような気分になった。野蛮としか言いようがないものをフィルムに収めてる。
映画にストーリーなんかあってもなくてもいいと思ってるし、分かりやすくなくていい。ストーリーだけなら他の表現形態でいいわけだし。
とにかく、他に類を見ない映画だということは自信を持って言える。凄まじいのだけは間違いない。漫画家の心象風景ってあんな感じなのかな。何かに追われて追われて、墨でドロドロになって、火山も噴火して…。
撮影もすごいよ。地震のところなんかどうやって撮ったん?てくらい。
音楽もいい。
水澤紳吾(サイタマノラッパーのトム役)はやっぱりいいなぁ。切実な感じ。
宇野祥平は相変わらずうまいし、彼の演技はユーモアあるから大好きなんだよね。
監督の守屋文雄の演技も良かった。見たことあると思ったら、城定秀夫作品に出てるじゃん。