コーディー

キャットファイトのコーディーのレビュー・感想・評価

キャットファイト(2016年製作の映画)
3.9
パッケージのインパクトとアン・ヘッシュ好きなの思い出して何となくレンタル。けど意外と良作でした。

自分こそが正しいと信じて疑わない傲慢さが招く争い。そんな過ちに気付くのは全てを失ってからで蔑んでた人間にまで施されるという惨め、それを経てまた懲りずに争う。戦争真っしぐらのアメリカを嘲り皮肉るように映す女たちの醜い戦い。付けた傷は取り返しつかないね。

サンドラ・オーとアン・ヘッシュによる不細工な殴り合いのインパクト、煽るクラシック音楽などコメディ要素強めながら徐々に諷刺の色が濃くなってくるダークな展開。垂れ流される物騒なニュースを一蹴するオナラ芸人などwセンスが良い。思いやりのない一言が自分滅ぼす怖さが痛烈。〝おとなのけんか〟みたいなの想像してたけど全然違ったし早々に開戦する殴り合いの不毛さも戦争のくだらなさとリンクして面白い。

アリシア・シルバーストーンとか少し懐かしいキャストも嬉しいし、画家をやってるアンの助手のキャラクターも最高で脇役まで楽しい。なかなかの掘り出し物でした〜やっぱアンヘッシュ大好き!‬