健一

グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告の健一のレビュー・感想・評価

2.0
昨年 アメリカで同時期に公開されたあの「TNENT」を押さえて本作が興行収入ランキングで第1位になったというのは いかにコロナ禍でアメリカ国民が 純粋なお笑い を求めているということなのか。
本当にアメリカ人が好きそうなコメディ作品。
う〜ん。日本人はついてこれるかな?

先日自宅で見た「ザ・ゴールドフィンチ」にえらく感動してしまって この作品に主演していた男の子オークス・フェグリー君の新作をこんなに早く しかも劇場で観れるなんて。
そしてボブ(愛称)ことロバート・デ・ニーロ。
'88年12月に公開された「ミッドナイト・ラン」で完全にボブにハマってしまってレンタル屋のVHSで彼の過去作を観まくり 「ミッドナイト・ラン」から本作までの30年以上、劇場で公開されたロバート・デ・ニーロの出演作品は全て劇場で鑑賞しているので 本作も見逃すわけにはいかない。
過去10年位 ボブの作品も劇場未公開でビデオスルーになったり レンタルor配信すらされない作品が増えてきて本作も半ば諦めていたのだが まさかの劇場公開。嬉しいというか ひとまずホッとした。

共演者も意外と豪華でボブとは「ディア・ハンター」で共演したクリストファー・ウォーケン、
「恋に落ちたら・・・」で共演したウマ・サーマン、
「マチェーテ」で共演したチーチ・マリンと もうなんか同窓会状態。
まぁ、ファンとしてはそこが一番嬉しいし 見どころなのだが。
特にボブとクリストファー・ウォーケンのツーショットは一瞬ゾクっとした。「ディア・ハンター」のファンの方なら尚の事でしょうね!

作品としては おじいちゃんが娘の家族の家に同居する事になり 孫の部屋を奪ってしまったことにより おじいちゃんと孫が 部屋 をめぐって いたずらレベル で争う安いコメディ。
正直 笑えるシーンなどひとつもなかった。
ボブも数年前に「ダーティ・グランパ」をやっちゃってるから『またグランパ!』という感じ。
「ダーティ・グランパ」は お下劣エロコメディなのに対して本作は子供でも楽しめるファミリーコメディなのでテイストは全く違うが それでもやっぱり ボブのグランパもの というのは変わらなく・・・
とは言えボブもこの年齢になっても主役を張れるのだから 凄い俳優であることは誰もが認めるところ。
願わくば オスカー級の名演技を披露してもらい そろそろ3度目のアカデミー賞を狙ってほしいと切に願う。

ボブとの対決をやり遂げたオークス・フェグリー君も頑張っていたが この子の妹役の女の子も めちゃくちゃかわいかった。
あんな可愛い孫に『グランパー!』なんて言いながら抱きついてきたら どんなグランパだってメロメロですよ!



2021年 4月27日
MOVIXさいたまscreen 5
💺117席
客入り 30人前後。
健一

健一