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グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告のVisorRobotのレビュー・感想・評価

3.7
ものすごく90年代ファミリー映画ぽかった。
最初から最後まで。行ってみれば孫とじいちゃんのホームアローン的騒動が面白さなんだけど、今の倫理観で見るとなかなかやばいことしている感覚にはなる。じじいも孫もとばっちりを食らった家族も下手したら死んだり大けがである。
特にママの車にニシキヘビがひそんじゃったときとか、事故の確率の方がよっぽど高い。
一応、最後に「戦争は醜いし得しないだろ?」的なメッセージで回収しようとしているのに逆に笑ってしまった。最初のセルフレジに切れる老人だったところからしてだいぶ感じの悪い爺であることは間違いない。最後に菓子折り持ってあの太っちょ店員にあやまりにいけ!
もうひとつ一応の軸としてあるのが娘の彼氏とのあいびきを許せない母親なんだけど、そもそもギャグから作った設定感が強い。あんな娘の不純異性交遊に母親だけ厳しくて父親は寛容なことある? まあ、それはあるかな。全オペんちょっと古めの価値観なのにそこだけステレオタイプから男女逆転しているのはなぜなんだ。
90年代間のダメ押しが最期の謎ミュージックビデオで、NG集かと思いきやそうでもなく、その期間スタッフロールが流れるわけでもなく、マジで緩い謎の時間だった。でもなんか社会に余裕がある時代の感覚を引きづっている監督なんだなと思ってちょっと癒される感じがあった。
こんなん特典映像でやれよ! とはおもたけど。
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