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グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告のkuuのレビュー・感想・評価

3.9
『グランパ・ウォーズ おじいちゃんと僕の宣戦布告. 』
原題The War with Grandpa.
映倫区分G.
製作年2020年。上映時間94分。

※エンドロールのメイキングNGシーン集をお見逃しなく😊

今作品は、2017年4月21日、2017年10月20日、2018年2月23日など、いくつかのリリース日がありましたが、最終的に、2020年10月9日に最終的にリリースされました。

おじいちゃんと孫が部屋とプライドをかけたバトルを展開する、ロバート・デ・ニーロ主演のコメディ。
エド役をデ・ニーロ、ピーター役をオークス・フェグリーが演じるほか、ユマ・サーマン(『恋におちたら』-1993-以来のデニーロとの共演)、ロブ・リグル、『ディア・ハンター』以来のデ・ニーロとの共演となるクリストファー・ウォーケンらが脇を固める。監督はティム・ヒル。
ジェニファー役の、子役ポピー・ギャニオンが可愛い花を添えてた。

妻を亡くしたことから、娘一家の家に越してきたエド。
孫のピーターは、おじいちゃんと暮らせることを喜んでいたが、自分の部屋がエドのものになり、自分は屋根裏部屋で暮らさなければいけないことを知ったことから態度を急変。
激怒したピーターはエドが部屋を明け渡すよう、さまざまな攻撃をしかける。
こりゃもう度を越したイタズラに怒り心頭となったエドは悪友ジェリーの悪知恵を借り、ピーターに報復を開始。孫とおじちゃんの部屋をかけた小さな戦争は、やがて隣人をも巻き込んだ大騒動へと発展していく。

家族で楽しめる健全なエンターテインメントでした。
女の子よりも男の子に向けてアピールする作品じゃないかな。
今作品は、典型的なファミリー映画のドタバタコメディがあり、6年生の子供がデ・ニーロとのやり過ぎな悪戯をやりあうのを見て苦笑もあったのは否めないまでも、物語は実際に見ていて楽しかった。
デ・ニーロはいい年の取り方して、巧く役者で活かしてる。
そんなとこに好感を持つ、いやいや映画『タクシードライバー』で見せた彼のままでと云う方も居るやもしれませんが、小生はオチャメな演技に時たま覗かせる鋭い眼光の彼が大好きです。
彼が出演している映画で嫌いなものはめったにない。
今作品のピーター役もかなりいい味を出していて、デ・ニーロと一緒にスクリーンの中で存在感を発揮していました。
ユマ・サーマンの演技は最高とは云い難いが、心から笑うことができた。 
今作品のサブジェクトは、

『戦争は、それに従事する者だけでなく、罪のない傍観者にも犠牲を強いる』

ってとこやと思います。
祖父が孫のピーターに警告しようとするのですが、
『交戦規則』では彼ら以外は標的にされないと定められているにもかかわらず、罪のない(そしてそうではない)傍観者が集中砲火にさらされてしまう。
デ・ニーロの演技は、孫と争う欲求不満の男でありながら、愛情を持って教えようとする祖父という微妙なラインを歩ませるのに効果的でした。
現在のデ・ニーロ・ラインの様な、オチャメな言動に、不意に見せるカミソリのような眼光を放てる邦人俳優は誰かなぁと考えたとき🤔。。。

岸部一徳ちゃうなぁ。
大友康平は五月蝿いだけやし、
中村雅俊は時代のニーズにあわないやろし、
松平健はサンバ踊っといたらええし、
柄本明は重みがない(カミソリじゃない)。
柴田恭兵は最近見かけないし(今あぶないデカ風のノリをみたらサブいだけやしなぁ)、
舘ひろしはいい線いきそうやけど、演技に問題ある(また、こちらもあぶないデカ風ノリは見たくない)。
平泉成、惜しいけど、ちょいちゃう。
草刈正雄、おっとエエ線きたかな、紅蘭と共演アリかな。
役所広司かなやっぱり、実際、デ・ニーロ・ラインをいってんのは。
あと、渡辺謙に是非とも今作品みたいな役をやってもらいたいが。。。
kuu

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