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サスペリアのHKのレビュー・感想・評価

サスペリア(2018年製作の映画)
4.2
新旧『サスペリア』連続鑑賞パート②
マジで驚きました。リメイク版の方がはるかに面白いじゃないですか。
旧作を凌ぐにもほどがあります。
例えて言えば昭和ガメラと平成ガメラくらいの差がありますね。

物語の地がドイツであること、舞台がバレエ学校、魔女のモチーフなど旧作ではほとんどどうでもよかった設定が、本作では徹底的に深堀りされ意味を持って描かれています。
そして何より観ていて面白い。
旧作は尺が99分しかないのに退屈したので、リメイク版が152分と知ったときは観るのを迷いましたが、いや~観てよかった。

しかも観終わってからもいろいろと興味が湧いてくるし、長く楽しめそうな映画です。
オカルト映画でこんなに面白いと思ったのは『エンゼル・ハート』以来でしょうか。
監督は他の作品は知りませんがルカ・グァダニーノという人。
この監督がリメイクすると、たとえ『変態仮面』でも重厚かつ深遠な名作に仕上がるのかもしれません。

クロエ・グレース・モレッツに似た人が出てると思ったら終盤で本人と気づきました。
しかしモレッツが出たリメイクは『キャリー』にしろ『モールス』にしろ、なぜリメイクしたのか理解に苦しむ作品ばかりでしたが、ここにきてようやく価値あるリメイクに巡り合ったんですね。出番ちょっとですが。

ダコタ・ジョンソンは『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』くらいしか知りませんが同じ人には見えませんでした。こんなにキレイでしたっけ。

ティルダ・スウィントン(当時57歳)はもう言うこと無し。素晴らしい。
この人(?)はやはり人間のフリして映画に出るのが上手いですね。正体は何なんでしょうか。

ちなみに私はグロさと悪意しか感じなかった『ミッドサマー』や奇をてらいすぎに思えた『アス』あたりは全く楽しめず不快になったクチですが、本作は本当に面白いと思いました。

ホラーは不勉強なくせにグダグダと書いてしまいましたが、私の駄文なんぞより素晴らしいレビューを書いている方がたくさんおられますから詳しくはそちらを是非ご覧ください。
・・・あれ、思ったより賛否が割れてる?
HK

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